ジブリアニメの海外進出に関するニュース
2005年02月03日(木)00時00分
(旧ニュースページより転載)
2月3日付San Fransisco Chronicle紙に掲載されたコラムは、現在アジア映画は世界中で高い評価を受け興行成績もよいのに、米国ではMiramaxなどの映画会社が映画を買い入れてお蔵入りにしてしまうか、リメイクするか、ほとんど宣伝もなしでひっそり公開するので、米国の観客は質の高いアジア映画を目にする機会を奪われているとしています。コラムはそうした例の一つとして「千と千尋」を取り上げ、ディズニーがほとんど宣伝もなしに公開したため興行成績を上げられず、またアカデミー賞にノミネートされた時は、ディズニー制作の「リロ&スティッチ」と「トレジャー・プラネット」もノミネートされていたため、「千と千尋」に対しては通常の賞とりのためのプロモーションをしなかったと非難しています。受賞後はDVD発売二週間前にもう一度劇場公開をしたものの、ほとんど宣伝もなかったので結局興行成績は1000万ドル程度に留まった、としています。
(訳注:アカデミー賞はアカデミー会員による投票で決まるため、映画会社は業界紙に広告を出したりアカデミー会員にビデオやDVDを送付するなどの事前運動を熱心におこないます。しかしディズニーをかばうわけではありませんが、「千と千尋」の広告もちゃんとありましたし、アカデミー会員にDVDも送付されています。ただ、確かに「リロ&スティッチ」に比べれば扱いはかなり地味でした。「トレジャー・プラネット」に関しては、ディズニーは事前運動期間の後半はほぼ無視していました。「千と千尋」がもっと宣伝されていたら興行成績がもっと上がっていたかどうかについては、今でも米国のアニメファンの間で議論になるところです。この記事のように、ディズニーはもっと「千と千尋」をプロモートすべきだったとする人もいますし、もともと米国で広く一般大衆に受けるタイプの映画ではないのだから、ディズニーがマーケティングに大金をかけることをためらったのもわかるという人もいます。)
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