ジブリアニメの海外進出に関するニュース
2005年04月08日(金)23時12分
(5日と7日の記事の続報です)
4月8日付東南速報は、「我去失了我的小男孩」の作者、易術のインタビューを掲載しました。以下はその抜粋翻訳ですが、中国語を日本語にエキサイト翻訳したものと、中国語から英語に翻訳されたものを参考に訳しているので、正確性は保障できません。また、これはあくまでも易術の発言であって、ジブリサイドからはこの発言を裏付ける発表はまだ何もなされていないことにご留意ください。
記事の要点:スタジオジブリによる「我去失了我的小男孩」は2006年完成予定。易術によると、これは宮崎監督の最後の作品になり、宮崎監督は最終決定をするために6月に中国に来るかもしれない。
Q:なぜ宮崎のスタジオジブリは「我去失了我的小男孩」を選んだと思いますか?
易術:自分が知る限りでは、この本の大変純粋なテーマが彼らの興味をひきつけたのです。この本の序文は猿渡静子さんによるものですが、彼女はこの本を「藍浄の童話」と表現しました。スタジオはこのテーマにとても興味を持っています。さらに、彼らは中国の文化をとても愛しており、宮崎の最後の作品を中国の美で満たしたかったのです。
Q:あなたの作品とジブリのスタイルや理念との共通点は何だと思いますか?
易術:とてもシンプル、これは宮崎駿の一貫したスタイルです:美しく、素晴らしく、励まされる。
Q:スタジオジブリはいつからあなたに接触しているのですか?
易術:昨年10月から予備的な接触がありました。
Q:現在の進展状況は?最終結果はいつ出ますか?
易術:とてもいいです!私たちは表現形式と人物の位置づけの点で深い議論を行いました。6月に宮崎駿は中国に来るかもしれません。これは大きな秘密です!そうしたら、私たちは直接顔をあわせて話し合い、彼の最後の作品「我去失了我的小男孩」について最終的な決定をします。多分6月に世界中のアニメ・漫画ファンに発表できるでしょう。
Q:最後の作品になるとおっしゃいましたが、彼が監督する最後の作品ということですか?
易術:ええ。
Q:ジブリの人たちはどうやってあなたとあなたの本について知ったのですか?
易術:出版社の編集者と私の友人があちらと比較的密接な関係がありました。こうしたことについては、記者会見で詳しく説明できるでしょう。今はあまり話せません。
Q:あなたの作品は宮崎に大きな影響を受けていますか?
易術:宮崎の影響はとても大きいです。彼の作品は知恵と美しさに満ちており、純粋で慎ましい。私は彼の作品に流れる力が好きです。その力は私を捉え、私は感情がコントロールできなくなる。彼には一種の精神があります:「火垂るの墓」の忍耐(訳注:言うまでもなく、「火垂るの墓」は宮崎監督作品ではありません)、「となりのトトロ」の無邪気さ、「もののけ姫」の力強さ、「千と千尋:の持続性……私が自分の読者と自分の心に対していい加減でいられないのは、彼のおかげなのです。
(中略)
Q:このような状況で、協力関係に悪影響が出ると思いますか?
易術:そのような感情がこの本の映画化に影響を与えないことを望みます。実際、宮崎は大変素晴らしいアニメ・漫画マスターです。こちらが学ぶ姿勢で私は彼に接触しています。宮崎作品はとても謙虚で、強い反戦メッセージと平和への希望が作品にはあります。彼の作品に注目し、単に彼が日本人だからと言って排斥してしまわないことを望みます。
(後略)
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◆こんにちはby さとし (URL) #-
いつも情報を読ませてもらっています。
ところで、最近出始めたこの中国ものの情報ですが、う~ん・・・という感じです。
例えば、つい最近鈴木P自ら宮さんは引退しないと言っていたのに、その後急にこれがラストの作品になってしまったか疑問です。他にも、今現在複数のジブリ美術館の短編が同時進行で製作されているのに、仮にこれらが全部夏に完成(井上直久さんは宮崎監督の「星を買った日」」は7月完成予定と書いていました)して、直ちにこの作品の製作にとりかかったとして来年完成できるんでしょうか。普通に考えれば夏休み公開ですから製作期間は1年ありません。それと日テレのインタビューでは、宮崎監督と高畑監督の作品、そして洋モノを現在企画準備していると言ってました。宮崎監督のがこの中国ものでさらに洋モノを、ジブリがつくるのかかなり疑問に感じます。もしかして、この答えているひとは勝手にジブリが作る=宮崎作品だと思っているのではと思ってしまいます。契約とかの過程があるわけでそんなことはないとは思いますが。
あっ、もちろんこれについてはジブリから正式な発表がされたわけではないということはわかっていますので。
(すみません、間違ってコメントを削除してしまいましたので、コピーペーストして投稿しなおしました -管理人Aira)
(2005年04月10日 00時13分) 編集
◆by Aira (URL) #-
こんにちは。
この件に関しては上にも書きましたように、あくまでも易氏のコメントなので、誤解等もあるでしょうし、現時点では「こういう話もある」程度に受け取っておくのがベストなのではないかと思います。
この童話の映画化の話が事実だとしても、それが宮崎監督によるものかどうかは、また別の話です。ダイアナ・ウィン・ジョーンズも当初宮崎さんが監督をやると思ってましたし(その後そのとおりになるわけですが)、海外ではジブリ=宮崎監督のイメージが日本よりさらに強いので、仕方がないところはあるのですが。
例えば、香港の「火垂るの墓」のDVDのカバー(http://www.starleaf.net/~airami/hotaru.htm#hk) にはなぜか堂々と「宮崎駿」の文字が(汗)。とはいえ、易氏は「火垂るの墓」と題したウェブコラム ( http://www.99read.com/wenxue/writercolumn.asp?id=14)を持っているぐらいこの作品が好きなようですので、それなのに監督の名前を知らないのだろうか?とは思いますが。(インタビュアーが記事を書くときにごっちゃにしてしまった可能性はありますが)
実は南京朝報の第一報もタイトルは「宮崎駿新作」となっていたのですが、この件に関するニュースでは一貫して「ジブリ新作」というタイトルになっているのは、そういう事情で、本当に宮崎監督の作品になるかどうかわからないからです(それ以前に本当にこれがジブリで映画化されるかどうかもわからないわけですが)
「宮崎監督最後の作品」に関しては、たとえご本人が記者会見でそう言ったとしても、私自身は「あーまた言ってる」で終わりだと思います(笑)
(2005年04月10日 00時15分) 編集
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