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ポニョ批評@Times紙

2008年09月03日(水)01時40分

英国Times紙のWendy Ide は、ポニョに5つ星中4つ星を与え、以下のように評しました。

(興行成績について省略)

ワールドプレミアでないにもかかわらず、この映画がベネチア映画祭のコンペ部門に出品されたということが、67歳の宮崎が得ている高い評価(宮崎は現在生存しているもっとも偉大なアニメーターと呼ばれることも多く、ピクサーの制作リーダーであるジョン・ラセターは宮崎に大きな影響を受けたと述べている)を示している。そして私が参加した記者向けの上映では、観客の反応はこれまで映画祭で上映されたどの映画よりもよかった。

(訳注:ベネチア映画祭のコンペ部門に出品するためには、ベネチアでの上映がワールドプレミアであること、つまりそれまで公開されていない映画であることが条件になっています。しかし「ポニョ」の場合は特別に規約をまげてまで映画祭に招待されることになりました。このあたりの事情はベネチア映画祭のディレクター、マルコ・ミュラーのVariety Japanでのインタビューを参照)

宮崎の最近の傑作に比べてより優しく若い「崖の上のポニョ」は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「人魚姫」に大まかに基づいており、素晴らしく実現された現代日本に物語を移し、人魚を宗介という5才の少年に助けられた後人間になりたいと決意する強情な小さな金魚へと変えている。

宮崎の映画はどれもストーリーのロジックなど考えなしに無視するが、ポニョはFruit Shoots(訳注:子供向けジュース)を注入されたばかりの活動過多の幼児が話しているかのごとく(…それでね、鯨がやってきて、波になっちゃうの。それからラーメンを食べて…)、混沌として元気一杯である。「千と千尋」などに見られた豊かなシンボリズムやおぼろげな身震いはこの映画にはまったくない。金魚のポニョを海中の巣に閉じ込めようとする不気味な魔法使いは出てくるが、彼のしでかした悪事は思慮分別なく青いアイシャドウを入れすぎたことと、泡の銃を通り過ぎるイカに向けて撃っただけにすぎない。

通常の宮崎の映画に比べると登場人物は少なく、ススワタリや水の精の群れの代わりに、この映画は家族、特に母子の関係に焦点を当てている。つまるところ、この映画の一番の特徴はその凄まじい可愛らしさである。この映画はまったく愛らしく、喜びのため息のように展開する。新しく生えた足で嬉しそうに走り回る人間形のポニョを見ると嬉しくなる。

少なくとも部分的には海を舞台にするアニメーションのほとんどがそうであるように、「ポニョ」にもあいまいな環境保護的メッセージがある。もっとも、日本のより疑わしい海での活動は覆い隠されてしまっている(訳注:おそらく捕鯨の事を言っているのではないかと思われる)。ポニョの海では、鯨やイルカは「デボン紀の古代魚」と一緒に、害を受けることなく泳いでいる。宮崎のイマジネーション豊かな世界では先史時代の魚だろうが何でもありだという事実がなければ、こういったディテールはまったく奇怪で不可解に見えただろう。
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