ジブリアニメの海外進出に関するニュース
2008年08月31日(日)23時21分
BBCはベネチアにおける宮崎監督のインタビュー記事を掲載しました。
英国では「ポニョ」は2009年4月公開予定との事です。
(尚、宮崎監督のインタビューは日本語→英語→日本語と多重に翻訳されているため、オリジナルの発言とはかなり異なっている可能性があることにご留意ください)
日本の映画監督宮崎駿は、彼のスタジオジブリと米国のアニメーション大手ピクサーはライバル関係ではないと述べた。
「ピクサーの人たちは皆大好きです」とベニス映画祭で宮崎は記者達に述べた。
「僕達は競争しているのではなく、友情に基づいた関係なんです」
しかしこのベテラン監督は、ピクサーなどが好むCGアニメよりも伝統的な手描きアニメーションを作り続けると主張した。
「現在CGは大量に使用されていますが、時にはやりすぎなこともあります」と67歳の監督は言った。
「アニメーションは人の手によって描かれることが必要なんです。だから僕は出来る限り鉛筆を使い続けます」
(日本での興行成績、ストーリー紹介など略)
日曜日に開かれた記者会見において、宮崎は自らの加齢を認めたが、同僚の子供達が続けようとする気力を与えてくれると言った。
「自分の前にいる大勢の子供達を見ると、続けようとする気力がわくんです」と宮崎は日本語で述べた。
しかし宮崎はまた、スタジオジブリが製作するものを彼が全てコントロールする事は出来なくなるだろうと認めた。
「次の作品では僕は70を超えてます。だから若い世代の助けが必要になるでしょう」
(訳注:日本の新聞記事を読むと、日本語での発言は「次があるとすれば70歳を超えるので周りの人が決めること。若い世代の養成も考えなければならない」と、やや違うニュアンスのようです)
津波
「ポニョ」の忘れがたいシークエンスでは、タイトルと同じ名を持つ、人間になりたい金魚のヒロインは巨大な津波に乗って岸へ向かう。
しかし宮崎はこのシーンを考えたときは、2004年のアジアの津波に着想を得たのではないと述べた。
「映画を作っていたときは津波の事は考えませんでした」と宮崎は記者達に述べた。「自然においては周期的に起こる事があるということは否定できないんです」
「それに、日本人は島国に住んでますから、そういったものの考え方をするということも関係していると思います」
(訳注:日本語の新聞記事によると、これは津波の話ではなく、「私たちの島(日本)は、ヘビが青年になって美しい娘と出会ったり、鶴が美しい女性になって現れるといった話をいっぱい持っているのです。今回の作品も島国に古くから伝わる考え方が基になっています」という発言だったようです)
(ハリウッド・レポーターの批評引用略)
日本において7月に公開されたこの映画は、英国においては来年4月に公開される予定である。
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