ジブリアニメの海外進出に関するニュース
2005年04月29日(金)14時23分
米国カリフォルニア州立大学バークレー校の付属美術館において、2005年6月2日から6月30日まで、「The Art of Anime: Studio Ghibli」と題して、「耳をすませば」を除くほぼすべてのジブリ映画の上映が行われます。「ハウル」は6月9日の上映となっているので、ハリウッドでのプレミアより一時間早く、全米で最も早い一般公開ということになるようです。詳しい上映スケジュールはリンク先に。
2005年04月29日(金)14時18分
米国版「ハウル」は2005年6月9日午後7時より、ハリウッドのEl Capitan劇場でプレミア公開されます。宮崎監督は招待されているとのことですが、出席するかどうかは現時点では不明。
また、TwitchFilm.com、New York Daily News紙、Cartoon Brewの「ハウル」批評の抄訳を「ハウル関連記事」ページに掲載しました。
2005年04月23日(土)18時26分
米国での「ハウル」の公式サイトがオープンしました。予告編も見られます。
また、米国で「The Art of Howl's Moving Castle」が7月に、フィルムコミック(1~4巻)が8月に、絵本が10月に、VIZ Mediaより出版されます。
2005年04月21日(木)09時37分
Ain't It Cool Newsで「ハウル」の米国版予告編が見られます。Quick Time、リアルプレイヤー、ウィンドウスメディアプレイヤーに対応しており、それぞれファイルサイズが大、中、小、と選択できるようになっています。
2005年04月19日(火)01時16分
「ハウル」の香港公開4週目の興行成績は3位でした。詳しくはハウルページに。
2005年04月19日(火)01時13分
「ハウル」はフィンランドで2005年10月21日に劇場公開されます。
2005年04月17日(日)01時41分
Cinenewsによると、ベルギーで公開2週目の「ハウル」の興行成績は18位でした。
(この情報はおーたさんに頂きました。ありがとうございました。)
2005年04月17日(日)01時38分
4月13日付朝鮮日報によると、「平成狸合戦ぽんぽこ」は2005年4月28日から韓国で公開されます。公開館数は2館の予定とのこと。
2005年04月13日(水)22時38分
ディズニービデオのニュースレターによると、2005年2月26日から3月19日までの間のディズニーDVDの米国での売上ランキングで、「ナウシカ」は5位、「猫の恩返し」は7位、「紅の豚」は9位でした。
2005年04月13日(水)22時33分
4月13日付西日本新聞によると、韓国で年内に予定されていた「火垂るの墓」の公開が、対日感情の悪化を考慮し無期限延期されたとのこと。
関連記事(ともに日本語)
・朝鮮日報
・中央日報
2005年04月12日(火)23時21分
2005年6月27日に「千と千尋の神隠し」の特別版DVDが英国で発売されます。
発売元:Optimum Releasing
価格:19.99ポンド
3枚組
1枚目:絵コンテ
2枚目:ジョン・ラセターによる映画の紹介、日本テレビで放映されたメイキング、英語版吹き替え制作風景、宮崎監督の紹介、日本語予告編、劇場予告編、「猫の恩返し」の予告編
3枚目:本編
2005年04月12日(火)22時43分
(4/12、追記の上再投稿)
UltimateDisney.comに「ハウル」の米国版ポスターが掲載されています。日本版とは異なったデザインとなっています。
このポスターはDark Horizonsでさらに大きなバージョンを見ることが出来ます。
一番上の段には「千と千尋の神隠しでアカデミー賞を受賞した監督、宮崎駿作品」とあり、以下の段では評論家の批評から3つ引用されています。(米国では好意的な批評からの引用が映画の宣伝に多く使われます。)二番目の段には「ハウルの動く城は、夢のように観客を包み込み、想像を超えた魔法の世界へと連れ去る:アニメーション評論家、チャールズ・ソロモン」、三番目の段は「徹底的に独創的だ。ウサギの穴を降りていく宮崎の旅は、アリスの予想すらはるかに超える不思議の国を作り出す:アニメーションアートマガジン、ロン・バーバガロ」、四番目の段は「全く比類がない。ハウルの動く城はオスカーの長編アニメーション部門賞の有力候補だ:アニメーションマガジン、ジェリー・ベック」そしてその下には、「ウォルト・ディズニー・スタジオ配給、スタジオジブリ制作、ハウルの動く城」とあります。
2005年04月12日(火)00時08分
「ハウル」は香港での公開三週目も興行成績一位でした。詳しくはハウルページに。
2005年04月11日(月)00時32分
TIME誌は4月11日発売の特別号「The TIME 100」で、世界で最も影響力のある100人のうちの一人として、宮崎監督を選出しました。
これは、TIME誌の世界中の記者が、その年世界に対して最も影響力があった100人を選ぶもので、宮崎監督はアーティスト&エンタテナー部門で選出されました。この部門ではクリント・イーストウッドやマイケル・ムーアも選ばれています。
このTIME100では、「宮崎駿:アニメーションのセンセイ(センセイはアルファベットで書かれています)」と題する宮崎監督の紹介文が、「スパイダーマン」などの作者であるスタン・リーによって書かれています。
様々な才能にあふれ、皆独自のスタイルを持っている劇場用アニメーションの世界で、宮崎駿の芸術性と独創性は比類がない。マンガやアニメがアートとしてとても高く評価されている国、日本において、宮崎はアニメやマンガのファンにとってほぼ間違いなく最も崇拝の的であった。
2005年04月09日(土)23時24分
「となりの山田君」は米国MPAAより「若干のテーマ的要素により」PG(保護者のガイダンスを要する)レートを受けました。MPAAのサイトではBuena Vista Home Entertainmentがリリース元となっています。これは今後米国で「山田君」を公開・発売するための準備だと思われますが、発売時期については不明です。
2005年04月08日(金)23時12分
(5日と7日の記事の続報です)
4月8日付東南速報は、「我去失了我的小男孩」の作者、易術のインタビューを掲載しました。以下はその抜粋翻訳ですが、中国語を日本語にエキサイト翻訳したものと、中国語から英語に翻訳されたものを参考に訳しているので、正確性は保障できません。また、これはあくまでも易術の発言であって、ジブリサイドからはこの発言を裏付ける発表はまだ何もなされていないことにご留意ください。
記事の要点:スタジオジブリによる「我去失了我的小男孩」は2006年完成予定。易術によると、これは宮崎監督の最後の作品になり、宮崎監督は最終決定をするために6月に中国に来るかもしれない。
Q:なぜ宮崎のスタジオジブリは「我去失了我的小男孩」を選んだと思いますか?
易術:自分が知る限りでは、この本の大変純粋なテーマが彼らの興味をひきつけたのです。この本の序文は猿渡静子さんによるものですが、彼女はこの本を「藍浄の童話」と表現しました。スタジオはこのテーマにとても興味を持っています。さらに、彼らは中国の文化をとても愛しており、宮崎の最後の作品を中国の美で満たしたかったのです。
Q:あなたの作品とジブリのスタイルや理念との共通点は何だと思いますか?
易術:とてもシンプル、これは宮崎駿の一貫したスタイルです:美しく、素晴らしく、励まされる。
Q:スタジオジブリはいつからあなたに接触しているのですか?
易術:昨年10月から予備的な接触がありました。
Q:現在の進展状況は?最終結果はいつ出ますか?
易術:とてもいいです!私たちは表現形式と人物の位置づけの点で深い議論を行いました。6月に宮崎駿は中国に来るかもしれません。これは大きな秘密です!そうしたら、私たちは直接顔をあわせて話し合い、彼の最後の作品「我去失了我的小男孩」について最終的な決定をします。多分6月に世界中のアニメ・漫画ファンに発表できるでしょう。
Q:最後の作品になるとおっしゃいましたが、彼が監督する最後の作品ということですか?
易術:ええ。
Q:ジブリの人たちはどうやってあなたとあなたの本について知ったのですか?
易術:出版社の編集者と私の友人があちらと比較的密接な関係がありました。こうしたことについては、記者会見で詳しく説明できるでしょう。今はあまり話せません。
Q:あなたの作品は宮崎に大きな影響を受けていますか?
易術:宮崎の影響はとても大きいです。彼の作品は知恵と美しさに満ちており、純粋で慎ましい。私は彼の作品に流れる力が好きです。その力は私を捉え、私は感情がコントロールできなくなる。彼には一種の精神があります:「火垂るの墓」の忍耐(訳注:言うまでもなく、「火垂るの墓」は宮崎監督作品ではありません)、「となりのトトロ」の無邪気さ、「もののけ姫」の力強さ、「千と千尋:の持続性……私が自分の読者と自分の心に対していい加減でいられないのは、彼のおかげなのです。
(中略)
Q:このような状況で、協力関係に悪影響が出ると思いますか?
易術:そのような感情がこの本の映画化に影響を与えないことを望みます。実際、宮崎は大変素晴らしいアニメ・漫画マスターです。こちらが学ぶ姿勢で私は彼に接触しています。宮崎作品はとても謙虚で、強い反戦メッセージと平和への希望が作品にはあります。彼の作品に注目し、単に彼が日本人だからと言って排斥してしまわないことを望みます。
(後略)
2005年04月07日(木)23時20分
中国の作家、易術は大衆日報の取材に答え、彼の童話「我去失了我的小男孩(私は小さい男の子を亡くした)」を映画化するための交渉をジブリと行っており、映画はまもなく製作準備に入ると述べました。記事によると、易術は1983年生まれの「新世代」作家の代表で、「我去失了我的小男孩」は猿渡静子によって翻訳され、日本に紹介されたとのこと。
検索してみたところ、猿渡さんは「盲導犬クイールの一生」などを中国語に翻訳された翻訳家であることがわかりましたが、この童話の日本での出版については判りませんでした。
この童話を読んだ人の話によると、これはトトロや魔女の宅急便のような無邪気な子供向けストーリーとは違うタイプの話であり、幻想的、芸術的で、話についていくのが少々難しいということ。登場人物の死や恋も描かれているそうです。 作者はどうやらジブリファンであるらしく、ジブリに関連した描写がたびたび出て来るそうで、例えば本の冒頭は「僕の名前は米米(ミミ)。ハンドルネームは龍猫(トトロ)。トトロは絶滅寸前の生き物で、夜遅く、傘の下で一人でいることが好きだ。トトロはよく悲しげに泣く。僕たちはどうやってトトロを守るか学ばなくては。だから僕は本当にたくさんの愛が必要なんだ…」というもの。この他、宮崎監督やナウシカの名前も出てくるほか、トラックに轢かれそうになった米米が飼い犬に救われる「犬の恩返し」という章もあるのだとか。
2005年04月06日(水)09時00分
2005年4月6日の「ズームインスーパー」は鈴木プロデューサーのインタビューを放映しました。インタビューの要点は以下のとおり:
・現在3本の企画が進行中
・一本は宮崎監督、一本は高畑監督、そしてもう一本は「洋もの」原作
・3本とも企画段階だが、この中のどれかが出てくると思う
日テレのレポートによると、宮崎監督と高畑監督の作品は同時公開になるかもしれないとのこと。
2005年04月06日(水)01時44分
4月5日付南京朝報によると、ジブリは中国の作家易術の童話、「私は小さな男の子を亡くした」を映画化する予定とのこと。
この童話は心臓病の少年、米米(ミミ)が不思議な世界を旅するというもので、映画は2006年公開とのこと。
しかし、この件に関してはまだ公式発表がなく、中国メディアにはガセも混じっていることもあるので、これはあくまでも噂の段階にすぎません。
2005年04月06日(水)01時34分
「ハウル」は3月30日、ベルギーで公開されました。公開第一週の興行成績は16位でした。その他詳しい情報はハウルページに。
2005年04月05日(火)01時25分
「ハウル」の香港での公開第二週の興行成績は累計1682万香港ドルに達し、二週目も一位でした。詳しくは「ハウル」ページに。
2005年04月05日(火)00時37分
UltimateDisney.comによると、「となりのトトロ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「おもひでぽろぽろ」のDVDが1995年に発売予定。発売日等詳しいことは未定ですが、3本とも2枚組で、英語吹き替え版と日本語オリジナル、英語字幕が収録されるとのこと。
「トトロ」の吹き替え版は既に完成していますが、「ぽんぽこ」と「ぽろぽろ」の吹き替え版についての詳細は不明。
なお、「トトロ」はGレート、「ぽんぽこ」はPGレートをMPAAより受けていますが、「ぽろぽろ」はまだレートを受けていないようです。
2005年04月03日(日)22時39分
4月3日付Washington Post紙のAnthony Faiolaは、愛知万博のレポートの中で「多くのハイテク展示物にもかかわらず、私が密かに一番好きなのはまったくローテクなものである。日本のスタジオジブリは、1988年制作の有名なアニメーション映画、「となりのトトロ」の舞台を丹精こめて再現した。日本のウォルト・ディズニーとして長年称えられてきた宮崎駿監督の熱烈なファンとして、この映画の二人の主人公である草壁サツキと妹のメイが住んだ家が細部にわたって再現されていることに私は驚嘆した」と述べています。
2005年04月02日(土)14時34分
2月22日付NY Times紙のDave Kehrは、「ナウシカ」「紅の豚」「猫の恩返し」のDVDについて、「利益率の高い子供向けDVD市場を狙って次々と機械的に創り出されているほとんどヒステリックなほどオーバーアクションでどぎつい色彩の作品たちとはまったく違って、3本とも優しい映像と瞑想的なペースを持っており、子供たちにとって完璧な作品である。しかし大人にとって最も面白いのは、輝く詩的な余談に満ちた私的なファンタジーである「紅の豚」である」「この雄大なそして驚くほど厳粛な映画における最も美しいシーンは、映画が始まって48分後、ポルコと彼の女性アシスタントが再建された彼の飛行機で飛行するシーンである。このシーンには宮崎氏同様偉大な現代の監督である北野武の映画音楽も担当している久石譲の胸が張り裂けるような音楽がつけられている」と述べています。
2005年04月01日(金)21時28分
2月12日付Dallas Morning News紙は、最近英語版が米国で出版された村上春樹の「海辺のカフカ」の書評の中で、以下のように述べています。
「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」など日本の監督宮崎駿のアニメーション映画は、われわれの通常の理解を超えている。そしてひどく型破りになることなしに、軽々とそうするのだ。彼の映画は観客を楽しませると同時に、観客は困惑と驚嘆で目をぱちくりさせることになる。
例えば、「千と千尋」の黒い球体生物は、出会ったすべてのものを呑み込んでしまい、恐ろしいが、同時に哀しく同情できるキャラクターである。こうした善悪を超えた世界はとても日本的に感じられ、理解しやすさは保ってはいるものの、西洋人の目には明らかに非西洋的で不思議にも見える。
こうした世界は村上春樹のフィクションにも見られる。(以下略)
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